近年大好きな島

島巡りが結構好きで、いくつかの島へ行っていますが、近年私が気に入っています島は沖縄本島の南にある宮古島です。地形がほぼ平坦でサトウキビ畑が多く、風が吹くと夏川りみの「ザワワ、ザワワ」の世界が実感できます。そして、海岸へ行きますと素晴らしいサンゴ礁の海なのです。

宮古島の与那覇前浜

多くの海岸があります中で、特にきれいな白浜がどこまでも続き、海水の透明度が高いところが与那覇前浜(よなはまえはま)です。ここには宮古島東急リゾートという良いホテルがあります。結構以前からあるホテルなのですが、メンテナンスをしっかり行っているようで、快適に過ごせます。

なんといってもこのホテルで良いのはコーラルウィングという建物の高層階の部屋からの眺めです。サンゴ礁の海がコバルトブルーやモスグリーンの色をして広がり、砂浜は白く長く、向こうには来間島(くりまじま)と来間大橋が見えます。適度に冷房の効いた部屋の中でビールを飲みながらこの景色を見ていますと、日頃の疲れが吹き飛びます。

夜はスターダストバルコニーと名付けられた屋上へ上がって夜空を眺めます。折り畳み式のビーチチェアが置いてありますので、仰向けに寝てゆっくり天の川が見られます。

楽しめるドライブ

スキューバーダイビングなど海のレジャーが沢山楽しめますが、ドライブがまた宮古島では欠かせません。なぜなら両サイドにサンゴ礁の海を侍らせて、長い時間車を走らせることができるためです。宮古島から来間島へ渡る来間大橋、同じく宮古島の北にある池間島へ続く池間大橋、ともに気持ちが良いです。海の上をドライブしている感じになります。

一度、池間大橋を渡っている時に遠方の海の上に黒い雲があり、スコールが降っているのが分かりました。その黒雲がどんどん近づいてくるため、橋の上を大急ぎで通過したことを思い出します。そして場所は違いましたが、スコールの後に何度も綺麗な虹を見ました。ある時は一度に虹が二本出ていました。

断崖が見えるドライブもできます。宮古島の東南端には東平安名崎(あがりへんなざき)という延々と断崖が続く岬があり、荒波が崖や岩礁にあたって砕けています。岬の突端にある無人の灯台からは広く青い東シナ海と太平洋が見渡せます。

洞窟貯蔵の泡盛

九州ではサツマイモや麦などから蒸留酒の「焼酎」が作られていますが、沖縄ではタイ米を原料にして蒸留酒の「泡盛」が作られています。琉球王朝時代に東南アジア地域と交流や貿易が盛んだったため、タイ米が入ってきたようです。泡盛はプーンと独特の臭いがしますので、人によって好き嫌いがあるかもしれません。私は大好きです。特に何年も寝かせた古酒(くうす)と呼ばれる泡盛は美味しいです。

宮古島の多良川酒造は泡盛を甕に入れ、サンゴ礁でできた洞窟に貯蔵し熟成させています。その洞窟が見学できるので行ってみました。洞窟の中はムッとする湿気と暑さです。上からぶら下がっている電灯の笠には黒カビが密生していました。沢山の大小の貯蔵甕のなかに、プロ野球の有名な監督と選手の名札が付けてある大きな甕がありました。私も小さいながら甕で泡盛の5年間貯蔵を依頼しました。どんな味になっているか、封を開ける時が楽しみです。

絶品カツオと大好きなグルクン

ホテルでの琉球料理やバーベキューなどは豪華ですが、宮古島市の中心部にある食堂や居酒屋での飲食も良いものです。これまでいろいろなものを食べましたが、私が非常に美味しいと思った食べ物は、宮古島の梅雨明け前に食べたカツオの刺身とグルクンのから揚げです。

カツオは薄く切られていて、活きの良いこと、この上ないです。本州で食べる初鰹よりサッパリしていて私の好みにピッタリでした。グルクンは沖縄の県の魚にもなっているもので、よく沖縄の陶器の絵として描かれています。グルクンの背に包丁を入れ、単純にから揚げしたものが美味しいです。へんに手を加えて加工すると、グルクンの素朴な味がなくなります。から揚げされた一匹にガブリとかぶりついて身の感触を味わうのが最高と私は思いました。